| ■ ID | 378 |
| ■ 種類 | 学会発表 |
| ■ タイトル | スギの成長に及ぼす乾燥ストレスとオゾンの影響 |
| ■ 著者 | 小川和雄
埼玉県環境科学国際センター 三輪誠 埼玉県環境科学国際センター |
| ■ 出版元 | (社)大気環境学会 |
| ■ 出版年 | 2002 |
| ■ 誌名・巻・号・年 | 第43回大気環境学会年会、平成14年9月１1日 |
| ■ 抄録・要旨 | スギ枯れの原因はこれまでの研究で乾燥による水ストレスか、オゾンの影響か、に絞られてきたが、どちらが主要因なのか、あるいは、複合的影響なのかは明らかでなかった。
筆者らは３連のオープントップチャンバー（OTC）で、オゾン濃度を３段階（浄化、外気、２倍濃度）に変化させてスギ苗を栽培し、灌水量（1,000、1,500、2000mm相当）とオゾンの影響について試験した。結果の概要は以下のとおりである。
@スギ苗の伸長生長は灌水量が多いほど大きかったが、オゾン濃度による差は全く見られなかった。
A乾物生長に及ぼすオゾンの影響は、灌水量1,000mm区では見られなかったが、灌水量1,500、2,000mm区ではオゾン濃度が高いほど根の生長が有意に低下した。地上部乾物重にはオゾンの影響は見られなかった。即ち、野外のスギ生長は降水量が少ないと抑制されるが、降水量が十分の時でもオゾンによって根の生長が抑制されることが分かった。 |
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